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ペニス―ツマン VS 2016年春アニメキャラ その5

スタンド使い東方仗助広瀬康一
『ヒーロー』緑谷出久と麗日お茶子。
「晴風」搭乗員の少女達の治療と避難誘導を終え、一足遅れて駆けつけた一同は呆気に取られた様子でペニスーツマンとの戦場となった甲板を眺めていた。
「野郎ォ……やってくれたじゃあねぇか……!」
 仗助が怒りに声を震わせながら呟く。
 眼前には、ペニスーツマンとの激戦の跡が色濃く残されていた。
 既に、8人もの「異世界人」達がペニスーツマンに敗れ去っているという事実に仗助は歯噛みする。
「東方君、落ち着いて! ……僕に作戦がある。そのために、君の協力が必要なんだ! 麗日さんも、広瀬君も、どうか聞いてほしい」
 真摯な表情で言う出久に、全員が頷き応じた。
 ペニスーツマンへの警戒をしながら、一同は出久の立案した『作戦』に耳を傾ける。
「しょ、正気なのかい? そんな事をしたら、君は……」
「ダメだよっ! そんなん絶対に危険やもん!」
 出久の考案した常軌を逸脱した『作戦』に、康一とお茶子が顔を青くして反論する。
 出久は首を振りながら
「確かにリスクはあるし、僕自身もすごく、その、痛い思いをするかもしれないけど……これくらい徹底してようやく勝機が出来るんだと思う。やられた8人の中には、プロの『ヒーロー』に匹敵するような実力者に見える人もいた。そんな人達があっさりと、あの『敵(ヴィラン)』に倒されたんだ。ここは石橋を叩いてでも、慎重に確実に行くべきだよ」
 出久が淡々とした口調で二人を説き伏せる中、仗助が険しい顔で彼を見据える。
「『本気』なんだな……?」
「本気……だよ」
 出久と仗助の視線が交差した。
 出久の瞳の中に宿る『ヒーロー』としての資質。
 仗助の世界でいうところの『黄金の精神』を見出したリーゼント頭の不良は、優しげな表情で微笑んだ。
「いいぜ。ブッとんでるアイデアだがよぉ、オメーの『作戦』に乗ってやる! 小学生が休み時間にフザけて描いた落書きみてーなバケモンを、いっちょ捻り潰してやろぉじゃあねぇか!」
 仗助の宣言に一同は頷き、ペニスーツマンと戦う『覚悟』を決めた。

☆☆☆

「明日も仕事仕事仕事仕事仕事仕事ゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミ就活就活就活就活就活就活仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事仕事ゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミゼミ就活就活就活就活就活就活就活就活就活就活就活就活就活就活就活……」

 ブツブツと怨嗟めいた言葉を吐き出しながら、ペニスーツマンが「晴風」の甲板をフラフラと歩いていた。
「よぉ、随分と元気なさそぉじゃあないッスかぁ?」
 仗助が不敵な態度でペニスーツマンへと語りかける。
長時間労働を美徳と信じる哀れなSEが全員死ぬこと、それだけです」
「テメーの事情はどうでもいい……これ以上暴れまわるってんなら、俺の『クレイジー・ダイヤモンド』でテメーの『ちんちん』をひん曲げてやるからよぉ! 頭に付いてんのと股間にぶら下がってるの、両方ともなぁ!!!」
 全身にハートマークがあしらわれた人型のスタンド像を出現させながら、仗助は雄々しく宣言した。
「ギアを1つ上げていくぞッ!『ハイメガザーメン砲』!」
 ペニスーツマンの頭頂部より、瀑布の如き精液が仗助達へ向け放射された。
「『DELAWARE……SMASH』!」
 出久の指先から放たれた衝撃波が、ペニスーツマンの十八番を真っ向から打ち破る。
 平和の象徴・オールマイトより受け継ぎし『個性』、『ワン・フォー・オール』を込めた一撃が精液の奔流を八方へ飛散させた。
「畳み掛けろ!『エコーズ』ッ!!!」
 衝撃波のあおりを受け、仰け反っていたペニスーツマンに康一の『エコーズACT2(アクトツー)』が襲撃する。
「……畳で横になってよだれ垂らして死んでる」
『ドジュウウ』という尻尾文字を叩きつけられたペニスーツマンは、その身を焦がされながら曖昧な言葉を呟いていた。
 隙を見出した3人は駆け出し、一直線にペニスーツマンの元へと距離を詰める。
「頼むよ、東方君」
「あぁ……任せときな」
 覚悟を決めた面持ちで出久が強く拳を握り締める。
『クレイジー・ダイヤモンド』を携えた仗助が見守る中、出久はペニスーツマンの前へと力強く踏み込んだ。
「『DETROIT SMASH』ッ!」
『ワン・フォー・オール』の100%の出力で放たれた一撃がバグォン!と大気を震わせた。その威力に耐え切れず、出久の右腕は鈍い音を上げながらへし折れる。
「『タートル……ヘッドバット』!」
「もう一度……『SMASH』!」
 ペニスーツマンがギンギンに勃起した亀頭部を叩きつけ、出久は左腕に『ワン・フォー・オール』を込め迎撃する。
 ペニスーツマンは吹き飛び、甲板の縁に叩きつけられるが、ゆったりとした動作で平然と立ち上がった。
「今日は性欲に支配される一日にな『SMASH!』
 ペニスーツマンの言葉を遮るように、出久の『DETROIT SMASH』が三度炸裂した。
 両腕共に負傷した状態で『ワン・フォー・オール』の100%を放てた理由。
 それは……
「オメーの腕は俺の『クレイジー・ダイヤモンド』が『治す』ッ!

 遠慮なくブチかましていけッ!」
 出久が考えた『作戦』とは、自らの腕の負傷を『クレイジー・ダイヤモンド』で治療させながら、全力の『ワン・フォー・オール』を撃ち続けるという捨て身の戦法であった。
「『SMASH』ッ!『SMASH』ッ!『SMASH』ッ!『SMASH』ッ!『SMASH』ッ!『SMASH』ッ!」
「……会社が全部悪い……労働が……日本社会がに憎い……」
 なす術もなくボコボコに殴られながら、ペニスーツマンは怨嗟めいた言葉を呟いていた。
 一撃一撃に甲板が捲れ上がる程の威力を誇る『DETROIT SMASH』を、出久は歯を食いしばりながらペニスーツマンへと叩き込み続ける。
 折れた腕は瞬時に『クレイジー・ダイヤモンド』の能力によって治癒されるものの、殴る度に味わう骨折の激痛は出久の精神を消耗させていく。
(思った通り、こいつはUSJで遭遇した怪人『脳無』に近い『個性』を持っているんだ。あの怪物のように、生半可な攻撃は全て吸収されてしまう。だけど、オールマイトは……)
 かつてUSJを襲撃した敵(ヴィラン)連合がオールマイト対策として用意した怪人『脳無』。
 その怪物は『衝撃吸収』や『超速再生』など複数の『個性』を用いて、平和の象徴たるオールマイトを大いに苦しめた。
「オールマイトは言った!『ヒーローは常にピンチをぶち壊していくもの』だってっ!」
 脂汗を滲ませ、涙目になりながらも、出久は100%の『ワン・フォー・オール』を放ち続ける。
 オールマイトの100%を想定して設計された『脳無』は、彼自身が100%以上の力を発揮したことで打ち破られた。
 オールマイトより受け継ぎし思想・『Plus Ultra (更に向こうへ)』。
 憧れの『ヒーロー』を目指さんとする強靭なる精神が出久の心を支えていた。
「『DETROIT 』ォォォ……『SMASH』ゥゥッッッ!!!」
 最後に放った一撃は、『晴風』の船体そのものを傾かせる程の衝撃を生み出した。
 その成果を見届ける前に、出久の精神は事切れ膝から崩れ落ちる。
 陥没した甲板の底には、血塗れとなったペニスーツマンが仰向けに倒れていた。
「……ここでさかこ選手……日本社会にギブアップ……」
 何やら諦めの言葉を吐いているペニスーツマンの元へ、仗助が歩み寄った。
「呆れる程に『タフ』な野郎だな、テメーはよぉ…… だがな、ぶっ壊れないってんなら、それはそれで俺には考えがあるぜぇ?」
『クレイジー・ダイヤモンド』の拳を握り締めながら、仗助は不敵に言い放つ。
「『船員』の女の子達の目の毒かもしれないケドよぉ、テメーは悪趣味な『オブジェ』に仕立てあげてやっからなぁ!」
 仗助の宣言と共に、『クレイジー・ダイヤモンド』の無骨な拳が虫の息のペニスーツマンにブチかまされた。
「ドララララララララララララララララララララララララララララララアア!!!」
 暴風雨の如き拳のラッシュがペニスーツマンの全身に打ち込まれた。
 同時に、ペニスーツマンの身体は甲板の木板・鉄板・リノニウム等と融合していく。
 かつて殺人鬼・片桐安十郎を『アンジェロ岩』へ変貌させたときのように『治す』能力を応用することで、仗助はペニスーツマンを甲板の材質と同化させ『オブジェ』へ造り変えていた。
「まんこはまんこだしちんこはちんこなんだぞ!!! まんこはさあ、ちんこはさあぁああああああ!!!」
 錯乱したように叫びながら、ペニスーツマンは全身を震わせ融合していく甲板材を吹き飛ばそうと試みる。
 その動きは、さながら小便の後に残った残尿を飛ばすためにちんこを振るような動作であった。
「テメーのその『タフさ』はよぉ、正直『敬意』を払わざるを得ないぜ……」
 飛んでくる甲板材をスタンドの拳で防ぎながら、仗助は呆れた様子で呟いた。
「だがな、これで終いだ」
 瞬間、奇妙な事にペニスーツマンの身体がふわふわと宙に浮き出した。
 困惑した様子で手足をばたつかせるペニスーツマンだが、重力から解き放たれたかのようにその身体は上へ上へと浮いていく。
「さ……『触った』……!」
 瓦礫の影に潜んでいたお茶子が脱力した表情で呟いた。
 出久の立案した『作戦』において、彼女は最後の『切り札』となる役目を担っていた。
「もし僕の『個性』や東方君達の『スタンド』?でも倒し切れなかったら……そのときは麗日さんが『切り札』になって欲しいんだ」
『作戦』を立案していた最中、出久は真摯な表情でお茶子に語りかけた。
 麗日お茶子の『個性』・『無重力(ゼログラビティ)』。
 指先の肉球で触れた人や物体の引力を無効化する力である。
 一見ゆるふわにも見える彼女の『個性』を、出久は対ペニスーツマンの『切り札』とした。
「『引力』がないってことはよぉ〜、長い目で考えれば、宇宙の彼方まで追放されるってことだからなぁ!」
 仗助の言葉に今更慌てだしたペニスーツマンが、空中より亀頭部をお茶子へ差し向ける。
「もう遅いぜ、ドラァッ!」
『クレイジー・ダイヤモンド』が周囲の瓦礫を殴りつけた。それらはペニスーツマンが撒き散らした甲板材の一部であった。
「俺の『自動追尾弾』だぜ! 喰らいやがれッ!」
『治す』能力が発動し、瓦礫はペニスーツマンの身体に埋め込まれた甲板材に引き寄せられ飛んで行く。
「そして僕の『エコーズ』が『文字』を刻むッ!」
 タイミングを見計らっていた康一が『エコーズACT2』の『文字』を『自動追尾弾』に貼り付けた。
 瓦礫には『ドッグォンン』という『文字』がデカデカと刻み込まれていた。
「吹き飛ばせ『エコーズ』ッ!!!」
「尻がプリップリになる高校に通いたかった……」
 空中で遺言のような事を囁いているペニスーツマンの元へと『文字』が貼り付けられた『自動追尾弾』が迫り来る。
 やがて直撃した瓦礫は『エコーズ』の能力により『ドッグォンン』という擬音の力を顕現させ、ペニスーツマンを大気圏の外まで吹き飛ば……せなかった。
「なにがまんこだよ。ちんこをしごき倒せるからって調子乗ってんのとちゃいますか?」
 甲板に足をつけたペニスーツマンが乱れたネクタイを締め直しながら、何やらイチャモンめいた事をまくし立てていた。
 仗助・康一・お茶子の三人は唖然とした表情でペニスーツマンを見つめてた。
 十全に練った『作戦』は全てを功を成した。
 しかしながら、最後の最後でペニスーツマンは彼等の攻撃を無力化したのである。
「テメー……何を……しやがった?」
「『カウパーバリア』」
 仗助の問いにペニスーツマンが端的に答える。
 かつて仮面ライダーウィザードの『指輪の魔法』に耐性を身につけたときのように、ペニスーツマンは『個性』と『スタンド』を防ぐカウパー液を排出したのである。
 結果、お茶子の『無重力(ゼログラビティ)』と康一の『エコーズ』を無力化し、ペニスーツマンは五体満足で再び「晴風」へと降り立った。
「全てのまんこを破壊してほしい……

 それはただ一つの純粋で無垢な祈りの結晶……

 浅ましくも美しき切なる願い……『まんこ破壊光線』!」
「へ、あっ……アアアァァァァッッッ!?」
 謎の口上と共にペニスーツマンの乳首から桃色の光線が放射される。
 まんこを破壊せしめる怪光線の直撃を受け、お茶子は叫び声を上げながら倒れ伏した。
「『クレイジー・ダイヤモンド』ォォォッッッ!!!」
「『エコーズ』ゥゥゥゥッッッ!!!」
 仗助と康一、仲間を害され激昂した二人の『スタンド使い』が各々のスタンドを繰り出した。
 ペニスーツマンは迎え討つように、自らのスラックスを足元まで下ろし
―――チンポチンポセイヤセイヤ(体はちんこで出来ている)……
    精巣捻転・精索旋転・睾丸回転……

『我が精巣は捻れ狂う(テスティキュラー・トライズン)』ッッッ!!!」
 ペニスーツマンが己のキンタマを高速回転させながら、禍々しき言霊を紡いだ。
 瞬間、ビキィッ!と仗助と康一の股間に神経が捻れるような激痛か迸る。
「フ……ザけんなァ……ァァ!」
「グッ……アァァァァッッッ!?」
 腹部と精巣を繋ぐ精索を捻れさせ、精巣捻転症(せいそうねんてんしょう)を引き起こす呪詛『我が精巣は捻れ狂う(テスティキュラー・トライズン)』。
 仗助は忌々しくペニスーツマンを睨みつけながらも膝をつき、康一は激痛から甲板を転げまわっていた。
「『ハイメガザーメン砲・スパイラルエフェクト』!」 
 ペニスーツマンが身を捻り、回転力を加えた『ハイメガザーメン砲』を射精した。
 回転により貫通力を増加させた精液の奔流は仗助の巨体を呑み込み、甲板に倒れていた康一をも巻き込みながら、二人の『スタンド使い』を蹂躙し、その意識を闇に葬った。
「圧倒的な恐怖と嫌悪感と暴力を与えることで性行為ができるんだぞ……凄いだろ……レイプは……」
 自らの力に酔いしれるような言葉を漏らしながら、ペニスーツマンは精液塗れとなった甲板をフラフラと歩いていった。