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ペニス―ツマン in アローラ 前編

 アローラ地方・アーカラ島。
 世界的に有名なリゾート地とされるハノハノビーチに、夜の帳が下りていた。
 日中は太陽に眩く照らされている純白の砂浜も、今は漆黒に染まっている。
 さざ波が静かに打ち寄せる中、闇に紛れるように一人のスーツ姿の男が佇んでいた。
「とうとう見つけたぞ。お前だな、近頃『島巡り』を荒し回っているというやつは」
 引き締まった上半身をさらけ出した、浅黒い肌の青年が語りかけた。
 アーカラ島の三人の『キャプテン』の一人、ほのおポケモンの使い手・カキである。
「誤魔化したってムダですよ。このアローラ地方で、そんなにキッチリとしたスーツを着てる人なんて、そうは居ないのですから」
「ライチさんを傷つけたこと、きっちりとお返しするんだからっ!」
 青色の髪の襟足が跳ねたショートヘアの少女・スイレン
 緑色の髪と大きな花飾りが特徴的な少女・マオ。
 残る二人の『キャプテン』の少女達もまた、スーツ姿の男を取り囲むように立ち塞がる。
「サカノウエ・サカコと申します。またの名を、哲学する男性器『ペニスーツマン』……」
 スーツ姿の男・サカコが堂々と名乗りを上げた。
 困惑する三人の『キャプテン』達を余所に、サカコは徐にスラックスのジッパーを下ろし、己の逸物をぼろんと出した。
「変身」
 突然の露出行為にひぃっ!?と悲鳴を漏らす少女達に構わずサカコが宣言すると、その逸物から神々しい光が放たれた。
 白濁とした閃光に包まれながら、その姿は異形へ変貌していく。
 身体には変化は見られず、依然きっちりとしたスーツが着込まれていた。
 しかしながら……その頭部が陰茎というか男性器というか亀の頭のような形状へ変化していたのである。
「ペニス―ツマン、爆現」
 眼前で出現した珍妙な姿形のモンスターに、様々なポケモンと相対してきた『キャプテン』達でさえも言葉を失っていた。
「……ポケモンとは程遠い異形……まさかお前が噂の『ウルトラビースト』とかいう存在なのか……?」
「ウルトラビースト先輩……」
 辛うじて口を開いたカキが困惑の言葉を浮かべ、対峙するペニスーツマンが曖昧な言葉を返す。
「……オォン!」
 やがてペニスーツマンはビクビクとその亀頭部を震わせ、三人の『キャプテン』を威嚇し始めた。
「頼むぞ、エンニュート!」
「お願いします、ヨワシ!」
「行っけぇ、ラランテス!」
『キャプテン』達は即座に、各々が鍛え、育て上げた『ぬしポケモン』と呼ばれる切り札を繰り出した。
 どくトカゲポケモン、エンニュートが喉を震わせ
『海の魔物』と恐れられる『むれたすがた』のヨワシが咆哮し
 鎌状の花びらを振りかざしながら、ラランテスが威嚇する。
「アローラを脅かす脅威……ここで排除させてもらう! エンニュート、『はじけるほのお』!」
 ヴェラ火山公園の『ぬしポケモン』、エンニュートが業火を吐き出した。
「アツゥイ!」
 直撃を受けたペニスーツマンは炸裂した炎に弾かれ、砂浜を転げ回る。
「ずいぶんとイキのよさそうな珍種ですね。ヨワシ、『みずてっぽう』で追撃を!」
 せせらぎの丘の『ぬしポケモン』、ヨワシが激流を放射した。
 特性『ぎょぐん』により『むれたすがた』となっているヨワシの『みずてっぽう』は『ハイドロポンプ』を凌ぐ威力を誇ると言われている。
「溺れるっ!溺れるっ!」
 激流に呑まれたペニスーツマンが奇声を上げながらのたうち回る。
「ラランテス! トドメの『ソーラーブレード』!」
 シェードジャングルの『ぬしポケモン』、ラランテスが光を束ねた斬撃を打ち放つ。
「……アーイキソ」
『パワフルハーブ』により力を溜める隙を補いながら繰り出した『ソーラーブレード』に引き裂かれ、ペニスーツマンは何やら諦めの言葉を呟いていた。
 ペニスーツマンの身体は軽々と吹き飛ばされ、ハノハノビーチの一角に大きな砂塵を巻き上げた。
「やったぁ! 」
 確かな手応えを感じ、マオが歓喜の声を上げる。
「気を抜くな。アレが何であれ、悪さをするならばオレ達で『捕獲』しなくてはならない」
「どうぞどうぞ。あいにく、わたしはみずポケモン専門なので」
 スイレンの軽口に頭を掻きながら、カキはペニスーツマンの元へと歩み寄っていく。
 エンニュートを傍らに携え、油断なくモンスターボールを構えながら近づくと
「『(スペルマ)りゅうせいぐん』!」
 ペニス―ツマンが突如、攻撃を繰り出した。
 その頭頂部から打ち上げた白濁の玉が花火の如く爆ぜ、ハノハノビーチを塗りつぶすように精液の隕石が降り注いだ。
 白濁の隕石群の直撃により、砂浜は視界を覆い尽くす程に巻き上げられた。
「な、何が起きたんだ……!?」
 ペニスーツマンの反撃により、状況は一変していた。
 突然生じた事態に驚愕しながらカキが周囲を見渡すと、傍らでは相棒のエンニュートが精液に塗れた状態で横たわっていた。
「馬鹿なっ! エンニュート!?」
「鍛えに鍛えあげたヨワシが……そんな……」
「ラランテス! お願い、目を覚ましてっ!」
 ペニスーツマンの『りゅうせいぐん』の一撃で、『キャプテン』達が誇りし三匹の『ぬしポケモン』は全滅していた。
「ドキッ☆加藤智大だらけの水泳大会!」
 ペニスーツマンが陽気な声で、意味不明な台詞を叫ぶ。
 カキ・スイレン・マオは怒りのままにモンスターボールを取り出した。
「出てこい、ガラガラ!」
「お願いっ、オニシズグモ!」
「仇をとって、アママイコ!」
『キャプテン』達は手持ちの中から最も高レベルのポケモンを繰り出した。
『アローラのすがた』のガラガラが炎を宿した骨を振り回し
 オニシズグモが頭部の水泡を震わせ威嚇し
 アママイコが可愛らしい顔で精一杯にらみつける。
「『ぬしポケモン』でさえも一撃でやられたんだ。出し惜しみは無しで行くぞ!」
 カキの言葉の意図を察した二人の少女は静かに頷いた。
 カキ・スイレン・マオのZクリスタルが光り輝く。
 カキは燃え盛る炎を模した踊りを
 スイレンは揺蕩う水面を模した踊りを
 マオを咲き誇る花を模した踊りを
 それぞれが捧げた。
 三人の『キャプテン』達の『ゼンリョクポーズ』に共鳴するように、ポケモン達がZパワーを身体にまとっていく。
 ガラガラ・オニシズグモ・ラランテスが解き放つ全力の『Zワザ』!
「『ダイナミックフルフレイム』!」
「『スーパーアクアトルネード』!」
「『ブルームシャインエスストラ』!」
 三種の『Zワザ』が炸裂し、夜のハノハノビーチの一角は眩く照らされた。

☆☆☆

 メレメレ島・ハウオリシティ。
 アローラ地方に建設されたポケモンリーグ
 その初代チャンピオンとなった少女・ミヅキは、リーリエと共にショッピングエリアへ訪れていた。
 長い金髪をポニーテールに結び、動きやすそうなミニスカートを履いた通称『がんばリーリエ』スタイルのリーリエであるが、その表情には影が落とされていた。
「わたし……心配です……『しまキング』さんや『キャプテン』さんが次々とやられてしまうなんて……」
 アローラ地方に突如出現した『スーツ姿の男』。
 その男が『しまキング(クイーン)』や『キャプテン』といったポケモンバトルの達人達を手当たり次第に襲い回っているという。
 ポニ島・ウラウラ島・アーカラ島の実力者はあらかた駆逐されているため、『スーツ姿の男』は残るここメレメレ島に現れるであろうと予想されていた。
「大丈夫。わたしはそう簡単にやられたりなんてしないよ」
 赤いニット帽がトレードマークの少女・ミヅキがにっこりと微笑んだ。
 数々の冒険を共に繰り広げ、多くの強敵達を打ち破り、最期にはアローラ地方のチャンピオンにまで登りつめた少女を、リーリエは心の底から信頼していた。
 それでも、心に突き刺さるような不安は拭えない。
「気をつけてください、ミヅキさん……いやな予感がするのです……その、噂で聞いた『向こうの世界』と関係する何かがやってきているのかもしれませんし……」
「大変だよぉー!!!」
 リーリエの言葉を、突如来訪した少年の声が遮った。
『島巡り』の冒険仲間の一人、ほがらかな笑顔が特徴的な少年・ハウである。
 しかし、その表情は珍しく焦燥した様子であった。
「じいちゃんがー! じいちゃんがやっつけられちゃったんだー! あとイリマさんもー!」
 ハウの言葉に、ミヅキとリーリエは驚愕に目を見開いた。
 ノーマルタイプの使い手、メレメレ島の『キャプテン』イリマ。
 そして、『しまキング』かつ『してんのう』の一角をも担う実力者であるハラが敗北したという事実に、ハウは悔しそうな面持ちで続ける。
「おれ、悔しいよー……じいちゃんのカタキをうちたい……だからさー、ミヅキも手伝ってー!」
「うん……わかったよ!」
 ミヅキは二つ返事で引き受けた。
 アローラの初代チャンピオンとして、これ以上の犠牲者が出るのが許せなかったのである。
「わたしも協力させてください! この通り、スプレーやお薬なら、たくさん持っていますからっ!」
 リーリエもまた、多種多様などうぐが収まっている赤いリュックサックを見せつけながら宣言する。
「ありがとー、リーリエー! さっそくだけど、なんかビーチの方で騒ぎが起きてるみたいだから、一緒に来てー!」
 ハウに先導される形で、ミヅキ・リーリエはブティックを去り、ビーチサイドエリアへと駆け出した。

☆☆☆

「なにやってんだ、グズマァァァアア!」
 真昼のビーチに一人の男の叫びが轟いた。
 元スカル団ボス・グズマの咆哮である。
 隣りにはエースポケモンであるグソクムシャが倒れ伏している。
「このおれが……よりにもよって『むしポケモン』使いにやられるとはな……」
 忌々しげな視線を送りながら、グズマが呟く。
 その眼前には、スーツ姿の男・サカコが虚空を見つめながら突っ立っていた。
「あーっ!『スーツ姿の男』ー! じいちゃんのカタキ、見つけたぞーっ!」
 ハウの大声に反応し、サカコはゆったりと視線を向ける。
「あのグズマがやられるなんて……」
 次いで駆けつけてきたミヅキが、険しい顔で言葉を漏らした。
 元スカル団ボス・グズマが『キャプテン』や『しまキング』にも引けを取らない実力者である事は、実際に手合わせした彼女自身が最もよく知っていた。
「ミヅキさん、ハウさん……お気をつけて……あの、ポケモンさん達をげんきにしましょうか?」
 リーリエが遠慮気味に声をかけるが、ミヅキは視線で下がるように伝えた。
 やがて、モンスターボールを手にした二人がサカコの前へと立ち塞がった。
「……サカノウエ・サカコと申します」
「おれはハウ! おまえがやっつけた『しまキング』ハラの孫だよー! じいちゃんのカタキ、とらせてもらうからねー!」
 丁寧に自己紹介するサカコを相手に、ハウは闘志をむき出しに応じる。
「あなたがアローラを荒し回っている『スーツ姿の男』なの?」
 ミヅキが単刀直入に切り出すと、サカコはクネクネと身を捩らせながら、二つのモンスターボールを取り出した。
「いかにも……! 一人一人相手をするのも面倒です。二人同時に、かかってきなさいっ!」
 サカコの挑発的な宣言に呼応するように、ミヅキとハウはポケモンを繰り出した。
「出てきて! ドデカバシ!」
「いっけぇ! ライチュウ!」
 その名の通り巨大な嘴が特徴的なとりポケモン・ドデカバシとサイコパワーで宙に浮いてる『アローラのすがた』のライチュウがペニスーツマンと対峙する。
「スピアー! アブリボン! 膣内(なか)で出すぞっ!」
 謎の口上と共に、サカコは2匹のむしポケモンを繰り出した。
 なお、ミヅキとハウは意味がわからず首を傾げているが、リーリエは顔を真っ赤に染めながら俯いていた。
「あの黄色いのはアローラではみないポケモンだねー?」
「あれはスピアーだよ。カントーに住んでたときに見たことがある。たしか、『むし』と『どく』タイプのポケモンだったと思う」
 ハウに視線で合図を送りながら、ミヅキが答える。
「……そっかー。うん、わかったよ! ライチュウ、スピアーに『サイコキネシス』!」
「ドデカバシ! アブリボンへ『ドリルくちばし』!」
 念動力波がスピアーを襲撃し、ドリルのように回転する嘴がアブリボンの小さな体を穿つ。
 こうかはばつぐんだ!
 ミヅキとハウは、各々のポケモンに的確に弱点を突かせる指示を下した。
「スピアー、『こうそくいどう』……アブリボン、『ちょうのまい』……」
 スピアーが翅を高速で羽ばたかせ、アブリボンが神秘的な舞を踊り、すばやさ等の能力値を上昇させていく。
「積んできた……一撃で倒せると思ったんだけど、ずいぶんと育て上げているみたいだね……」
 ミヅキが思わず漏らした感嘆の言葉にも反応せず、サカコは淡々と指示を下していく。
「スピアー、『ドリルライナー』」
ライチュウ、もう一度『サイコキネシス』だ!」
 眼にも映らぬ超スピードで迫り来るスピアーが、ドリルのように回転しながら毒針をライチュウへと突き刺した。
 きゅうしょにあたった!
 こうかばつぐんだ!
 スピアーの特性『スナイパー』の効果により、その威力は激増された。
 その一撃は、ハウが育て上げたライチュウをも容易くひんし状態へせしめた。
「うわぁ! ライチュウーっ!」
 慌てて駆け寄るハウを他所に、サカコが更なる指示を飛ばす。
「アブリボン、『しびれごな』」
「まひ」状態を引き起こすアブリボンの鱗粉がドデカバシへと降りかけられる。
 しかし……
 ドデカバシはミヅキを心配させまいと、気合で「まひ」を治した!
 トレーナーとの絆の力は、ときに何よりもポケモンバトルの行方を左右させる。
「ドデカバシ、『はがねのつばさ』!」
 ドデカバシの鋼の如く固めた翼がアブリボンへと叩きつけられる。
 こうかばつぐんだ!
 アブリボンもまたひんし状態となり崩れ落ちた。
「……じゃあ私アブリボンで普通にシコるね」
「これでお互いに残り一体、だね」
 サカコの言葉の意味が理解できず怪訝な表情となるが、ミヅキは構わずに続けることにした。
 すると、サカコは徐にネクタイを緩め始めた。
「ギアをあげていくぞっ!」
 スピアーのスピアナイトとサカコのメガストーンが反応した!
 ネクタイに埋め込まれたメガストーンが輝き、スピアーは共鳴するように眩い光を纏っていく。
 六枚に分割された翅に五本に増えた凶悪なる毒針。
 全体的にシャープなフォルムとなったその姿は紛れもなく、スピアーが『メガシンカ』した姿、メガスピアーであった。
「これは……『メガシンカ』だな。ミヅキ、気を引き締めてかかれよ!」
 いつの間にか現れた男がミヅキに檄を飛ばした。
 鍛え上げた上半身に白衣を羽織った独特のファッションが特徴的な『ポケモンはかせ』・ククイ博士その人である。
「ククイ博士……わかりました。ドデカバシ、『くちばしキャノン』準備開始!」
 ミヅキの指示を受け、ドデカバシは嘴を加熱し始めた。
メガスピアー、『どくづき』」
 サカコが抑揚のない声音で指示を下す。
 メガスピアーが猛毒に染まった針を突き刺すも、ドデカバシは真っ赤に加熱した嘴で受け止めた。
 メガスピアーは加熱中の嘴に接触したことにより「やけど」を負い、ドデカバシは「どくづき」の追加効果によって「どく」状態となった。
「いけっ!『くちばしキャノン』、発射!」
 ミヅキの掛け声と共に、ドデカバシの嘴の中で加熱されたエネルギーが一気に解放され、メガスピアーに襲いかかった。
「……残像だ」
 メガスピアーはサカコの指示に息を合わせて技をよけた!
 サカコもまたポケモンとの絆の力を見せつける。
「スキの多い技じゃあ避けられちゃう……ドデカバシ、最速最短で『ドリルくちばし』!」
メガスピアー、『シザークロス』」
 ドリルのように旋転させたドデカバシの嘴と鋏のように交差させたメガスピアーの毒針が、真正面から激突した。
「シザークロス」はドデカバシにとって「こうかはいまひとつ」となる技であるが、メガスピアーの特性『てきおうりょく』によってその威力は底上げされていた。
 何とか耐えていたドデカバシであったが、やがて「どく」のダメージに身体を蝕まれ、白い砂浜へと倒れ込んだ。
「うそ……『やけど』を負っていたのに、何て威力……」
 ぶつり技の威力が下がる「やけど」状態でドデカバシを退けたメガスピアーの力に、ミヅキは驚愕の声を漏らす。
 そんなメガスピアーもまた、「こうかばつぐん」となるひこう技を受けた上で「やけど」によるダメージが回り、ひんし状態となり倒れた。
「お見事……残りのポケモンは1体ですが……この場にいる全員でかかってくるのが良いでしょう。誰にも『ペニスーツマン』は止められないのですから……!」
 サカコの挑発的な言葉に、ククイ博士は不敵な笑みを浮かべる。
「ほぉ……それは、ぼくも参戦していいってことかな? あとで『いちゃもん』つけたって、聞かないからね?」
 ククイ博士はモンスターボールを取り出しながら、好戦的な視線をサカコへ注ぐ。
「おれだってー、まだまだ負けてないんだからねーっ!」
 ハウもまた、闘志を燃やしながら声を上げる。
「随分と強気なようだけど、『でんせつのポケモン』でも持っているのかな? それとも『ウルトラビースト』を捕獲したとか? 悪いけど、そのどちらとも、わたし達は渡り合っていたんだからねっ!」
 ミヅキの宣言を合図に、ククイ博士とハウがモンスターボールを投げる。
「お願いっ! アシレーヌ!」
「いっけぇ! ガオガエン!」
「頼んだよ! ジュナイパー!」
 人魚を彷彿させる姿のソリストポケモン・アシレーヌ
 眩く燃える炎のベルトが特徴的なヒールポケモン・ガオガエン。
 百発百中のアーチャーと呼ばれし矢羽ポケモン・ジュナイパー。
 ミヅキ・ハウ・ククイ博士は最も付き合いが長い、パートナーとも呼べるポケモンを繰り出した。
 対するサカコは徐にスラックスのジッパーを下ろし、己の逸物をぼろんと出しながら宣言する。
「変身!」
 逸物から放たれる白濁とした閃光に包まれながら、その姿は異形へ変貌していく。
「我が名は哲学する男性器『ペニス―ツマン』……命をかけて、かかってこい!」

 アローラ地方に君臨せし怪人『ペニス―ツマン』との激闘は続く。